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【25年度まとめ】世界農業遺産中学校特別授業について
イベント・レポート

 国東半島宇佐地域の世界農業遺産認定を機に、地域内の6市町村(豊後高田市・宇佐市・国東市・姫島村・杵築市・日出町)24校の中学校2年生を対象に、世界農業遺産に関する授業を平成25年10月より実施しました。
10/1 日出町立大神中学校よりスタート

内容

国東半島宇佐地域が世界農業遺産に認定された理由や、郷土の持つ自然資源、伝統文化のすばらしさを調査研究し、地域社会や世界に発信していくことで、探求的な姿勢や郷土を愛する心を育てていきます。

授業の様子

世界農業遺産に関わる地域の方々を講師(ゲストティーチャー)としてお招きし、地域における伝統的な農林水産業や文化についての話をしていただくことで、生徒たちは世界農業遺産に携わる人々の思いについて触れることができました。
講師の話の内容は「クヌギ林とため池」「椎茸栽培」「城下カレイ」「オオサンショウウオ」「生物の多様性」「農業の歴史とこれから」「神宮と地域の結びつき」等でした。
生徒たちにとって身近ではあるものの、今まで目を向けることの少なかった題材で学習を進めることができました。

オオサンショウウオを観察する生徒たち
宇佐市立北部中学校

生徒の感想から

2013年5月30日に国東半島宇佐地域が世界農業遺産に登録されました。ゲストティチャーの話を聴いて初めて知ったことは、この遺産が世界に25ヶ所しかなく、その内の5ヶ所は日本にあるということです。九州には国東半島宇佐地域と阿蘇しかありませんでした。
特にびっくりしたことは、しいたけの生産量がずばぬけて多いことです。なぜ多いか調べてみると、クヌギ林が日本最大ということが分かりました。しいたけ作りとクヌギ林には深い関係があるんだと思いました。
国東半島には、昔から受け継がれている農耕文化・食文化があり農業に関係する特徴あるお祭りが今なお残っています。自分たちはこういう文化伝統を受け継ぎ、次の世代に伝えて大切にしていきたいです。

文化祭で学習の成果を発表
豊後高田市立高田中学校

平成26年度の取組

◇国東半島宇佐地域世界農業遺産中学生サミット
・平成27年1月17日(土)実施予定(アストくにさき)
・推進モデル校を中心として全24中学校が学習したことを発表
・各中学校から代表生徒が参加し、研究発表や協議、意見交換
・国連大学講師による講話
◇教材本を作成し、地域内の小学校高学年に配付
◇講師(ゲストティーチャー)の人材バンクの登録拡大

【お問い合わせ】

大分県教育庁
義務教育課 義務教育推進班
TEL 097-506-5534

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