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令和2年度国東半島宇佐地域世界農業遺産調査研究事業の採択結果
お知らせ

協議会では、令和2年2月21日から4月15日までの間、本事業を公募した結果、計4件の応募をいただきました。
学識経験者等により構成される審査委員会による審査の結果、次のとおり全4件を採択することとしましたのでお知らせします。

調査研究のテーマ 提案者 調査研究の概要
国東半島宇佐地域におけるサンショウウオ類の多様性と雑種化に関する研究 大分大学
理工学部
准教授
永野 昌博
 本地域に生息するオオイタサンショウウオ、ヤマグチサンショウウオの体系的調査はほとんど行われていないため、本地域におけるサンショウウオ類の分布調査と遺伝的集団解析ならびに雑種判定解析を行い、地域の生物多様性の解明、その保全への貢献を目指す。
国東半島宇佐地域のため池群の物質フロー、循環についての調査研究 大分大学全学研究推進機構
准教授
西口 宏泰
 本地域の生態系保存、農業、生物資源の好循環などにため池群がどのような役割を果たしているかは未知の部分も少なくない。上流域から下流域のため池群の水質分析と周辺の土壌の分析を行うことにより、元素や物質のフロー・循環について検討し、クヌギ林とため池の関係についての知見を得ることを目的とする。
カボスの需要拡大戦略に関する多角的研究
-生産振興と香りの化学の視点から-
別府大学
食物栄養科学部発酵食品学科
専任講師
大坪 史人
教授
坂本 幸司
 大分県を代表する農産品であるカボスの生産構造、産地対応、流通構造を農業経済学的視点から検証を行う。また香りの成分分析、性質保存について検証することにより、科学的な根拠に基づくブランディング・需要拡大戦略を検討する学際的研究を行う。
循環型農林水産景観としいたけ栽培の長期的な変遷と価値の(再)発見 名古屋大学大学院
環境学研究科
教授
香坂 玲
 本地域の遺産の中心的存在であるしいたけ栽培を題材とし、遺産としての「伝承・歴史」と、将来の「動的な継承」の両面を捉える。ライフヒストリー及び土地利用の長期的変化を踏まえ、しいたけ栽培と景観についての価値を(再)発見し、担い手減少や気候変動に対してどのようなイノベーション が可能になるかを特定する。

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